ある程度築年数の経過した物件は、メンテナンスや価値向上の手段としてキッチンなどの設備の入れ替え工事を実施していますが、物件の状態によっては床・壁も全て作り直すフルリノベーションをご提案することもあります。
53㎡・2LDKでファミリー向けの間取りでありながら、浴室は3点ユニットバス。家族で住むには使いづらく、単身では広すぎる中途半端な造りの部屋でした。
このリノベーションでは水回りのレイアウト変更を主軸に、生活するうえで気になるところをまとめて改善するようにしました。
ファミリー向けの部屋の3点ユニットバスには「家族が入浴していると他の人はトイレに行けない」という問題がありました。
そこで新たに独立したトイレを設け、浴室も丸ごとリニューアル。トイレはウォシュレット・暖房便座・オート脱臭等を備えた高機能便器。浴室には浴室乾燥機も設置されていて、天気を気にせず洗濯できます。
独立洗面台は洗面所のスペースを確保するために奥行の浅い物を選びました。また、洗濯機周りには2つのキャビネットを設置したのでタオルや洗剤置き場に困る事は無いと思います。
浴室・洗面所の拡大工事に伴いキッチンを動かす必要がありました。Beforeのような壁付けキッチンにもリビングを広く使えるなどのメリットはあるのですが、この物件は建物の最上階にあるため料理中でも外の景色を楽しめるようカウンターキッチンに作り変えました。
旧型のブロックキッチンからビルトインコンロ(グリル付き・3口)のシステムキッチンに。
木目調のおしゃれなシステムキッチン。前のキッチンよりも幅が広くなり料理もしやすくなっています。
さらに大容量のカップボードも設置しました。中段には炊飯器などを置くことができ、使い勝手も良いと思います。
廊下にあった旧収納を撤去。空いたスペースの一部にシューズボックスを作り、玄関周りの収納不足を解消しました。残りのスペースはLDK用の収納に。
4帖と5.5帖の旧洋室はどちらも中途半端な大きさで使い勝手が良くありませんでした。収納の位置も悪くドアやカーテンレールに干渉したり、ベッドの置き方にも工夫が必要でした。
新しい洋室には間仕切り戸を採用。開けば解放感のある大型1LDK。閉じれば2LDKとしても使え、生活スタイルに合わせて間取りを変更できます。
洋室に新しく設置した棚。棚板の高さを自由に変えることができます。ちょっとした机のように使ってみてもいいかもしれません。